中高年、特に女性に良い効能が多い健康茶、ハブ茶。そんなハブ茶を種蒔きから手作りしてみました。
「ハブ草の種子」を用いて作られるハブ茶もありますが、ここでは現在市販されている多くのハブ茶で用いられている「エビス草の種子」のハブ茶を手作りしています。
ハブ茶の作り方
ハブ茶は、エビス草の種子(決明子)を焙煎してつくるお茶です。焙煎といっても、フライパンですぐに簡単にできます。
材料
- エビス草の種子(決明子) 大さじ1
- 熱湯 500ml
①エビス草の種子をサヤから取り出します。サヤは手で簡単に割れます。
②フライパンにエビス草の種子を入れて、蓋をして弱火で煎ります。そのうち、パチパチとはぜてきますので、ゆすったりしながらパチパチ音がしなくなるまで、焦がさないように気を付けてさらに煎り続けます。
③パチパチ音が収まったら火を止め、蓋を外し、決明子を取り出します。茶こしや茶袋にいれ、熱湯を注ぎ、30秒から5分蒸らします。
煎る量は今回使う分だけでしたが、フライパンに蓋をして火をつけてから 4 ~5分でパチパチ音がし始め、それから10分ほどで音が止みました。
お茶の濃さについては、熱湯 1リットルに対して決明子大さじ 1 だったり、蒸らす時間をもっと長くしたり、淹れる方法も熱湯に決明子を煎らずに直接入れて5分煮出したり、煮だす時間がもっと長かったりと、ハブ茶の作り方は他にも様々な方法があるようです。
お味の方は、麦茶のようと感じる方が多い様で、ほうじ茶のマイルドな感じとも言えたり、とにかくクセがなくとても飲みやすいお茶です。まだまだ収穫量が少ないのですが、少しづつ色々試しながら好みのハブ茶の味を見つけていきたいなと思います。
ハブ茶の効能
ハブ茶には、ビタミンA、アントラキノン誘導体などの有効成分が含まれており、便秘や高血圧の予防、視機能の維持・改善、コレステロール値の低下や動脈硬化の予防、肝臓のデトックスや疲労回復、胃腸機能や更年期障害の改善など実に様々な効果・効能があるそうです。
漢方では、ハブ茶のもととなるエビス草の種子は決明子(ケツメイシ)と呼び、清肝明目(肝熱によるめまい、目の充血や腫れ・痛み・かすみ)や潤腸通便(大腸の熱による便秘)などに効果がある生薬とされています。
こんなにものすごい効能がある植物がうちで育つなんて!しかも、ほぼ放任で!!
有難し!!!
是非、毎年種を継いでいきたいと思います。
緑肥にもなるエビス草の栽培
エビス草は中央アメリカ原産のマメ科の一年草です。享保年間に中国から渡来し、沖縄、台湾などアジア熱帯・亜熱帯地域に自生するそうです。
全草が緑肥としても利用され、有害線虫抑制、窒素固定、硬盤粉砕などの効果があるとされています。
蒔き時は5~7月とのことですが、うち(奈良県です)では6/3~6/8のうちのいずれかに種子を蒔きました。(こんな感じで適当な記録でずっとやってきました。メモが残っているだけマシな方です。)発芽するまでは毎日水やりをしました。8月には花が咲き、10/21現在、サヤはほぼ収穫してあと少し残っているような状況です。
昨年から栽培し、サヤのまま常温保管で冬を越し、問題なく発芽しました。今年も残ってるサヤを収穫しながら籠に入れて干し、来年の種用に残す分は紙袋に入れて冷暗所に保管する予定です。
草丈は70~90センチほどで、うちではあまり大きくなりませんので、支柱も立てずこれまた放ったらかしの状態で種実を頂いています。
茎が木質化します。なので緑肥として利用する場合は分解・腐熟に時間がかかるため、すき込み時期に注意が必要との記述もありました。
すき込まずに土の表面に積むだけですので、うちの菜園にとっては何の問題もなく、決明子がもらえる上に、窒素固定や硬盤粉砕、有害線虫抑制などの効果もあるとてもありがたい植物です。
来年はもう少し栽培面積を増やして、このハブ茶を常飲できるくらいにしたいな~、そして、薬草茶のバリエーションを増やしたいな~と思っています。
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