川口由一さんの「耕さず、草や虫を敵とせず、農薬、肥料を用いない」自然農に感動し真似ごとをし始めて7年が経ちました。今一つうまくいかなくてガッカリしたり、忙しさにかまけて耕作放棄地状態にしたり、やったりやらなかったりで中途半端な状態を続けてきた私の家庭菜園。今年成った一つのミニトマトをきっかけに、『自然に寄り添う自給菜園』をめざして再出発しようと心に決めました。
まずは、畝について見直していきたいと思います。
「耕さずる
畝の高さを見直す
トマトの畝を高畝にしたときに、あちこち深く考えずに高畝にしてしまいました。結構大変な作業でしたので考えたくないのですが、ひょっとしたらそれはここでは必要ないことだったりするかもしれません。
手持ちの自然農や不耕起栽培の本を引っ張り出してきて、畝に関する記述を書き出してみました。
畝づくりとは、溝をほることです。溝は通路であり、空気や水の通りをよくするものです。湿地の場合は高めの畝にします。反対に乾燥していたら低い畝にします。一般的には30㎝ですので、これを基準に加減されるといいでしょう。
『学研趣味の園芸 家庭菜園でできる自然農法』㈱学研プラス 2019年 22頁
斜面のように水はけがよすぎるような所も畝を作る必要はありません。(中略) 日本の気候においては、斜面でない限り、まず畝を立てることから始めます。(中略) 畝の高さについては、水はけの良い所は低めに(以下省略)
鏡山悦子 『自然農・栽培の手引き』 南方新社 2009年 20頁
不耕起栽培では、だんだん水はけ、水もちがよくなるのであまり高い植え床にする必要はない。一般的には7~8センチの高さでよい。
水口文夫 『家庭菜園の不耕起栽培』 農文協 2009年 49頁
落ち着いて周囲を見渡してみれば、この菜園は小高い土地にあって若干傾斜していることから天然の高畝のような状態であり、実際に降雨後も水たまりは見当たりません。
やはりここでは高畝はよっぽどのことがない限り、必要なしと考えてもよさそうです。
高さが7センチくらいの平畝に直していこうと思います。
畝の幅を見直す
畝幅という言葉をよく見聞きしてきましたが、調べ直してみると植え床幅のことと勘違いしていたようです。
現状は、いろいろ混植しようということで植え付ける幅を100センチにしています。ちょっと私には手が届きにくくやりづらいのでこれを機会に少し幅を狭めたいと思います。
植え床幅は90~120センチがよく勧められているようですが、ここでは私の手の届きやすさ優先で基本を90センチにしようと思います。
植え床幅 90㎝ + 通路幅 30㎝ = 畝幅 120㎝
でやってみようと思います。
畝の方向を見直す
現状は南北畝にしています。よく言われる「午前中は東から、午後は西からと一日中まんべんなく日光が当たるから南北畝が原則」をそのまま受け入れて、特に何も考えずにそういうことなんだと思ってそうしていました。
傾斜の弱い畑は水平方向の低い畝、水はけの悪い畑は垂直方向の高い畝、乾燥する畑は平畝など、気温、降水量、作物の種類、水はけの良否、栽培期間などに合わせて、高畝や平畝栽培を行います。
木嶋利男 『伝承農法を活かす家庭菜園の科学』 講談社 2009年 69頁
ここにほぼ答えが書いてありました。
現状、水はけがいいのに垂直方向(=南北畝)の高い畝になっています。やはり思いっきり逆のことをしてました。
読んでいたはずなのに。我ながら残念。
日照面は特に問題ありませんので、少々大変そうですが、なるべく付近の等高線に近い感じを意識して、やや南東にふった東西畝(この菜園では水平方向)に変更してみようと思います。
畝の高さと向きは現状から大幅な変更となり、ちょっと大変そうですが、菜園もその分大幅に良くなることを期待しつつボチボチやっていこうと思います。
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